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はい、今日はミュージカルネタです。本日はルテ銀(ル・テアトル銀座)で公演中の「アンナ・カレーニナ」について少々。

この作品はトルストイの「アンナ・カレーニナ」をミュージカル化したものですが、ミュージカルのオリジナルはアメリカになります。90年代初頭かな?それを日本に上陸させた、というわけです。

主役のアンナは一路真輝(エリザベートだよ!:笑)、夫のカレーニンが山路和弘(後ほど詳述:笑)、愛人のヴロンスキーが井上芳雄(元ルドルフ皇太子だ!:笑)、アンナの義理の妹が新谷真弓(ナイロン100℃看板女優…てかこれも後ほど)、その夫となるレイヴィンが葛山信吾(誰だかわかるかな??:笑)とミュージカルにしてはかなり独特かつ豪華なメンバーです。

当初目的はミュージカル初挑戦の葛山を冷やかしに行こうということだったのですが、一路さんに芳雄に山路さんときたら観ずにはいられねえべ!?っつことで期待度はもりもり上がる一方でした。

でも結果から言うと、うーん、なんていうんだろう、個人的に激しく微妙でした。それは演出と脚本、さらに楽曲によるところがあるのかな?観たばかりでなんとも言えないのですが、実際もう一度観に行って確かめようとか楽しもうというリピート欲は湧きませんでした。

もちろん面白いところや身もだえしちゃうところもたくさんあったんだけど、自分に合わない部分もいくつかあって。それをちょっと役者さんを追うことで書いてみようかなと思います。

一路真輝asアンナ
この人の安定感は言わずもがな(笑)さすがに上手いし、お芝居と歌の一体感は惚れ惚れします。歌唱法があまり好みじゃないという方もいらっしゃってその気持ちは私もよくわかるのですが、でも本当に感情の乗った素晴らしい歌を歌うと思います。

ただ、この劇を観ているだけだとアンナってちょっとムカつくんですよ。原作読んでいればフォローできる部分はたくさんあるでしょうが、知らない方が観たら意味わからない支離滅裂な「悪女」に見えてしまうかもしれません。この作品を作ったスタッフたちが訴える純粋さや深い愛情が出し切れていただろうか?ただの不倫劇になっていないだろうか?そんな疑問がふっとよぎります。

それなのにラストの一路さんの「セリョージャ」を聞いていると涙しそうになるくらい感動する。全然シンパシーも湧かないし理解もしにくい女性ですが、舞台も客席もぜんぶ取り込む歌を披露できるのはやはり一路さんだからだなあ、と思います。

一路さんのあの歌がなかったら劇の魅力3割減かも…と思うくらい素敵な演技でした。

井上芳雄asヴロンスキー
この人は確実にミュージカル界を背負っていく。観るたびにそう思います。

正直なところ、始まる前はこの役は彼には重いのではないかと思っていました。相手役が一路さんということで、「母と息子」(エリザベートでの関係性)のイメージが強すぎたこともあるのでしょう。それに、人妻と関係して子まで成し、正式な結婚を目指し奔走した挙句その相手に死なれるという報われないドシリアスな役はまだ早いかな?と僭越ながら思っていたのです。

結果、彼はとても綺麗に演じていたと思います。一路さん相手に恋人役としてしっかり地に足着いた演技を見せていたんじゃないでしょうか。歌もよかったです。

でもね、私は何が楽しかったって彼の軍服&マント!!大好きなんです、この取り合わせ!大好きなんです!!(しつこい)

芳雄はスタイルも立ち姿もとても綺麗なので非常に映えます。おそらく芳雄目当てに観に行っている人はあれだけでどんぶり飯10杯行けると思うよ!!(爆笑)私はせいぜいスコーン一個くらいですけど、それでもフェチの目を充分楽しませてくれました!あは!

葛山信吾asレイヴィン
はい、お目当てです(笑)ご存じない方に説明しますと、2000年放送の「仮面ライダークウガ」で準主役の一条薫刑事を演じた人です。最近では「真珠夫人」が通りがいいかな?

彼は元々歌は上手だったんですよ。でもね、それはカラオケとか普通の役者レベルで上手ってこと。予想はしていましたが、やはりミュージカル俳優さんと並んじゃうと劣りますよね。ただ声質はすごいいいし声量もあるし、なんと言ってもベースになるお芝居がしっかりしているのでバランスは取れていました。

それ以上に、レイヴィンってのはすんごい美味しい役なんですよ!コミックリリーフというか、アンナ&ヴロンスキーの対極にある存在なのでとにかくかっこ悪いし要領も悪い。「ロマンス」って呼ぶには程遠いし、どこか土くさい恋愛。でも、最後すごく幸せなんです。

そんな二枚目半をかなり頑張って、そして上手に演じていたと思います。これからミュージカルで声がかかることはほとんどないと思うけど、きちんとした仕事が出来る安定した役者になってきているなあとどこか見守る目で見てしまいました(笑)

願わくば、この舞台で葛山を好きになってくれる人がいてほしい。そして、葛山にはテレビより舞台に出てほしい。そんな風に思った次第です。

山路和弘asカレーニン
アンナの厳粛な夫、カレーニン。それをいま最も気になる男(←マイ基準です)山路さんが演じてくれました!キャキャキャキャ!!結論から言っていいですか?

超ステキ!!!!!

カレーニン、今回の舞台でイチオシですよ!!最高!もう、全部いい!!文句なし!

実は山路さんを知ったのは舞台ではなく、ゲームです。なんとFF7ACからDCにまたがり、シドの声を当てているのが彼なんです!これがさあ、また渋くてガラ悪くてでもカワイイおっさんで、すっごいはまり役なんですよ!

その方を舞台で観られると思ったらもう激しくうずうずしましてね!そして実際に見てモキューーーン☆ですよ!歌うまいしとにかく演技上手。

何でそこまで言い切るかというと、実はアンナ側の人間では彼の演じるカレーニンだけが心の奥底までが伝わってきたんです。もちろん演出や当てられている歌のせいもあるんですけど、例えばアンナは言葉の裏に潜む本心があまり見えてこなかった。彼女の純粋さや多方向に等しく向けられる深すぎる愛情はわからなかった。

でも、カレーニンは表面上ひどく冷たいことを言いつつも、「あ、多分これ本心じゃない」とか、「本当はこういうこと言いたいわけじゃないんだけど言い方がわからないんだろうな」とか、「素直じゃないんだから!」というのが伝わるんです。

共感しやすいキャラクターとか波長の合う演技っていうのがあるのも事実なので、おそらくカレーニンに関しては私のバイオリズムに合うそれだったのでしょう。芳雄には目が放せない華があるけど、山路さんには心を惹きつけられる切なさがありました。

エピローグで彼は出てこないのですが、伝聞という形でアンナとヴロンスキーの間に出来た娘を喜んで引き取ったということがわかります。演じられることはありませんが、カレーニンがどういう姿で「娘」を受け取り慈しみ、そして笑顔で迎えたかが想像できるのは山路さん効果だと思います。しかもそれは非常に感動的な絵だったりします。

そんなわけで山路さんマンセーの方向で。ちなみにFFでヴィンセントの声を当てているのは鈴木省吾さん。彼も渋いおっさんです。山路さんと鈴木さんが揃ってシド&ヴィンの声を当てているところを想像して身悶えするほど萌えたのは内緒ってことで(笑)

新谷真弓asキティ
おそらくこの劇のキモ。そして台風の目。彼女が受け入れられるかどうかでこの劇の評価は決まってくるだろうし、まさに賛否両論巻き起こす存在だと思います。

彼女を起用した狙いは何か。それは演出家やスタッフでないとわかりませんが、キャスト全体を見ても普通のミュージカルではなく限りなく「お芝居」に近い、またはお芝居をきちんと踏まえたうえでのミュージカルにしたいというのはわかります。

でも、なぜ彼女なのか。
考えればいろいろ出てくると思います。コメディエンヌとして十分な演技が出来ることが一番に挙げられるでしょうか。そして、可愛いだけでなくはっちゃけたキティにすることで演出に色をつけたかったのかもしれない。従来の「ロシア文学=暗い」というイメージを払拭したかったのかもしれない。そのいずれではない何かかもしれない。

ただ、あれは「やりすぎ」と言われやしないだろうか?
歌の技量がついていかなさすぎと言われやしないだろうか?

そんな疑問が湧いては答えが見つからないまま消えてゆきます。人によっては斬新で退屈しなくていいと拍手を惜しまないでしょう。人によってはあまりの過剰さに眉をひそめるかもしれません。

これが私が言った「微妙」の原因の多くを占めるところだったりします。アンナの心理描写やキャラクター性などは些細なことで、実はこのキティが曲者だったのです。

演出的に「ありえない」とか「なし」というものはないと思うんです。解釈は人それぞれ、演出家それぞれですからね。それでも好き嫌いや「限度」というものはありまして(笑)、個人的には今日のキティは「なしな方向じゃあないけどちょっと行き過ぎかなあ」ってとこなんですよ。もっと落ち着いた方向でも充分面白いと思うのだけどどうだろう?って観てない人もいらっしゃるだろうから訊くのもなんですけどね(笑)

そんなこんなで一番のネックでした。

音楽
ごめーん、これがキティの次に引っかかるところーーー(笑)

うん、まったく耳に残らないんだわ!!(ちゅどどどーーん!)せいぜい一幕最後の「待ち焦がれて」くらいでしょうか。もうね、ほんっとピンと来なかった。

ミュージカルで歌にピンと来れないってもしかしたら最大の悲劇!?と思わなくもないんですけど、助かったのはお芝居ベースのミュージカルだったってこと。それがなくて、エリザ並に音楽だらけの状態であの調子が続いたらちょっときつかったかも。

まずね、最初の印象が「なんて難しい歌なんだ!」だったんです。そんな音のとり方なんだ~、え、ここでそんな音に飛ぶんだ~~!っていう……うん、なんていうか予測不可能すぎるっていうのかな?(笑)非常に主観的なものの言い方で申し訳ないのですが、「メロディアス」じゃないんですよ。(いわゆるロマンティックでドラマティックな意味合いでの「メロディアス」ではありません)

もちろん「待ち焦がれて」とか「セリョージャ」みたいな聞かせる歌はメロディアスで綺麗だな~って思うんですけど、そうじゃないとなんていうかな……「音の羅列」に聞こえちゃうんです。メロディとして認識できなかった。

ただ、それは逆の考え方も出来ると思うのです。さっきからお芝居ベースって言っていますけど、音楽=台詞と捉え、普通の台詞に近いものを提供しようとしているのかもしれません。メロディ性よりも台詞の持つ意味や感情にあわせた「音」を当てていく。そんな作業により生まれた「台詞歌」なのかもしれないと愚考する次第です。

んでも、好みで言うとやっぱり「歌」が好き(笑)ミュージカルは歌が好きになれないと通えないので、これもリピート熱が上がらない理由です。


と、そんなこんなで絶賛と批判がない交ぜのなんとも微妙な内容ですみません。悪いものじゃないと思うので観に行くのもありだとは思いますが、チケットあるかな……。なんせ芳雄と一路さんが出ているのでもう東京は入手困難かとは思いますが、これから地方公演も控えていますので興味のある方はどうぞ……。

うわあ、長いな!でもどうでもいいものに対してここまで書かないよな(笑)ま、とにかく山路さんサイコーってことで!!あっはっは!!

そして最後に。
カヲルが「情報オンラインドキドキ!」と妙に意味のわかることを言いやがりました(爆笑)どこの広告塔なんだお前は!!大好きだーー!(ばか)そんなカヲルは順調に行けば明日成長します。

色変わるかな……!!!
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