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先日仲間内で飯を食っている時に漫画の話になりまして。年代の違う人間ばかりだったのでお互いがいい意味でも悪い意味でも引っ掛かった漫画を紹介するみたいな流れになったんですけど(笑)、その時に久々に「日出処の天子」に関して話しました。


いやー、本当に大好きなんですよねー、この作品!


リアルタイムでは読めなかったので出会ったのは高校生の頃だったのですが、すでに白泉社の単行本ではなく角川の愛蔵版のほうが出回っていた時期でしたね。山岸さんの漫画は読んだことがなかったのですが、「づるてん」は何カ月かずっと気になっていてとうとう手を出したという感じでした。最初に目に留まったのはやっぱり表紙で、そういう意味では表紙買いと言っていいかも。


読んですぐにどっぱまって、づるてんだけでなく他の作品も全部揃えました。それらに関してはまた機会がある時にお話ししますが、ちょっとづるてんのはまり方は尋常じゃなかったですね。何度も読み直しましたし、何より関連資料の漁り方がおかしかった。体力あったよなぁ、あの頃は(笑)


あの作品は「悲恋」って言葉でくくってしまっていいか大変迷うところですが、その切ないところ含めて大好きでした。でも、それ以上に厩戸のカリスマ性にかなりやられていた感じですね。あの美貌から能力からちょっと残念(笑)な性格まで、正直厩戸以外に好きなキャラクターが見つからないくらいはまりました、はい。


とはいえ、他のキャラクターもちゃんと見てますよ!厩戸が凄すぎて開きがあるだけで、愛着はちゃんとあります!


ちなみに毛人に関しては「このダメ男が!」としょっちゅう言ってました(爆笑)今でもその思いは変わらないんですけど、ある程度年をとったいま読み返すと少しは優しい目で見てあげられるかもしれません(笑)


とじこちゃんはねー、本当に可哀相で……!もう、哀れとしか言いようがない。好きとか嫌い通り越して、痛々しくて見ていられないレベルです。特に初登場時の溌剌とした活発な女の子っぷりを経ているだけに、作者も酷なことをするなぁと舌を巻きました。


額田部皇女や馬子は普通に好きでした(笑)こう、計算高いんだけどどこか憎めない可愛らしさがあってですね。それが大変よろしかった。特に額田部は私にとってすごくリアルな女性像として映って、妙に好ましかった覚えがあります。今読んでもきっと気に入るキャラじゃないかな~。


好ましいといえば、純粋に癒しの存在だったのが来米(くめ)。厩戸の弟ですね。彼は本当に可愛かったなぁ~。家庭内である意味一番頑張っていた、そして苦労していた男の子だと思います。複雑な家庭において、まったく性格も面立ちも異なる兄のことを心から慕っていたその性格の良さがなんとも……。でも、書かれてはいませんけど彼も早逝なんですよね。お父上(用明天皇)のときも厩戸は涙を流しましたけど、来米のときもそうだったんじゃないかなと思いますね。


で、逆に母である間人(はしひと)皇女、さらに入鹿の母となった(つまり毛人の妻)布都(ふつ)姫に関してはいまだに語るのすら憚られるほどマイナス評価三昧です。もう、あり得ん。いろいろあり得んよ。特に間人に関しては愚母としか言いようがなく、最後の最後でダメ毛人が間人に対して彼女の愚行を指摘した時には大喝采しました。あそこでかなり毛人の評価がプラス方向に修正されましたから(爆笑)


布都姫に関しては「こんな女のどこがいい?」のひと言に尽きます、はい(爆笑)


他にも調子麻呂とか淡水とかトリとか魅力的なキャラクターがたくさんいて大変なのですが、うん、やっぱり最終的には厩戸と毛人の話に戻っちゃうんですよね。なんていう言葉に表していいのか未だにわからんのですが、とにかくひと言では表現できない物語でした。


おかしな話、乾海を見ていると「厩戸と毛人がうまくいったらこうなっていたかもなぁ」と思うことが何回かありました。性格とかそういうのは全然違うんですけど、根っこの部分でこう……同じものを感じるのです。おそらくお互いが一番の理解者であり、抗えないほど惹かれ、もっとも気を許せる相手っていう点ではすごく似ている気がしました。


もしかすると乾海にはまったベースには厩戸と毛人がいたからかもしれないとも思います。今までいろいろな作品を読んできましたけど、男子CPに関しては厩戸と毛人がベストだったので、それと同等か超えるかしてくれないと受け付けなかったんじゃないか…といまさらながら自己分析。彼ら以上でないと自分にとっての(男子CPとしての)説得力が見つけられなかったんじゃないか。だから、好きな「コンビ」はいても「カップリング」まで行かないという時期が長かったんじゃないかなあ。つーか、すげー高いハードルだわな、厩戸と毛人って(爆)


そんで、づるてんの凄いのは続編ね。続編というか番外編というか、厩戸と毛人の子供の代の話があるんですけど、それがもう素晴らしい出来でした。厩戸や毛人の関係の集大成を子供の代で見せた上で史実に繋げたっていう、ちょっと神懸った作りになっていました。


本編からずっとそうだったんですけど、史実はひとつも曲げていない。曲げない上で、史実に表れているものをすべて厩戸皇子という1人の人間の妄執や恋情や愛欲をキーワードに紡いでいった。だからこそ、ついづるてんが史実だって思いたくなるんですよね!うっかりづるてんのほうで歴史を語りそうになってあわてて自己修正かけたことすらありますよ(笑)


どんだけづるてん書いてるんだ。でも、私と同世代かそれ以上なら多くの人が読んで感動した作品だと思います。白泉社との折り合いのせいで最後中途半端に終わってしまいましたが、それがなかったらどうなっていたんだろう…と今でも思いをはせてしまいます。でも、作品は世に出た形が最終形態なのであれ以上もあれ以下もあれ以外もないんですよね。残念ながら。


この作品のおかげで日本の古代史には随分詳しくなりました。づるてん読まなかったら梅原猛なんて絶対に読まなかっただろうし。それにこれ以外にも「天上の虹」(里中満智子)や長岡良子の「古代史シリーズ」など優秀な日本古代史を題材にした少女漫画もあって、当時はそんなんばっか読んでましたね。平安ものだと王都妖奇譚とか。最近はもうそういう歴史ものはやりつくされちゃった感じがあるのかな?


ともあれ、今の私に多大なる影響を与えている「日出処の天子」。残念ながら私の場合は同年代の友人に聞いてもなかなか「読んだ!」と言ってもらえることが少ないのですが、久しぶりに思いだして語りたくなりました。ただ、あの作品を読み返すのにはものすごい体力と覚悟が必要なのでなかなか手に取ることができません。


本当に切ないからね!(笑)


てなわけで、とりとめなくだらだらとすんませんでした。セレブックの原稿書いてきます(笑)





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